【京急みうらしぜんアカデミー2025 Day2】「森を学ぶプログラム」、「電車のプログラム」を開催
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京急電鉄が今年からスタートした「京急みうらしぜんアカデミー」は、「子育てタスクフォース」から誕生した新たな子育て支援プログラムで、小学校高学年と保護者を対象に、海・森・畑・電車をテーマに沿線の豊かな自然やくらしの仕組みを体験しながらアカデミックに学ぶ全3回のプログラムです。
仲間と協力しながら自然と触れ合うことで、子どもたちの「知的好奇心」と「コミュニケーション力」を育むことを目的としています。
9月23日に開催されたDAY2の舞台は京急電鉄が三浦半島に保有している「みうらの森林」と京急電車のメンテナンスを行っている久里浜工場。前半は「森が育む海の恵み」をテーマに生物多様性や森と海のつながりを探り、後半は「電車の仕組みと環境について」を学びました。

みうらの森林で自然と出会う
午前のプログラムは、アウトドアインストラクターの 久保田雄大先生(Waqua合同会社)とともに、みうらの森林へ。

今回のテーマは"森の恵み"ではなく"森が育む海の恵み"
これからみうらの森林を歩き「たくさんの生き物との出会いを五感で楽しもう」と話します
久保田先生は「森の豊かさと海の豊かさはつながっている。森が健康でないと、川も海も健康ではなくなる」と説明。さらに「森と海の豊かさを知るには、まずこの森でいろいろな生き物がつながり合って生きていることを感じてほしい」と、生物多様性の大切さをていねいに解説しました。

みうらの森林で"五感で学ぶ"フィールドワーク
久保田先生の解説を聞きながら親子で山道を登ります。足元にはどんぐり、頭上には赤とんぼ。子どもたちは虫取り網を手に、バッタやカマキリを追いかけ、歓声をあげました。木漏れ日と虫の鳴き声に包まれながら森を歩き始めました。



「虫たちの食痕や落ちたばかりのドングリは新鮮なサイン。
これらを手がかりに探すと生き物に出会いやすいですよ!」

「これは恐らくタヌキかアライグマのフンだよ。よく見て。ドングリと毛が混じってるよね」と先生が言うと、「え、ここにアライグマがいるの!?」と驚く声も。「フンは森の"メッセージ"です。何を食べ、どこで暮らしているかを教えてくれるんだよ」と説明。
先生の説明で、みうらの森林の自然の至るところが見ていて楽しい時間になります。




チームごとに観察した生き物をまとめる時間では、「植物11種類を見つけたよ」
「チョウやトンボもいた!」と、成果を発表し合いました。単に虫や草花を探すだけでなく、「どんな環境に生きているのか」「食物とどうつながっているのか」を知的好奇心を持って考える機会となりました。

生物多様性ワークショップで学びを深める
久里浜工場で昼食をとった後は、班に別れてワークショップ。「私はだあれ?ゲーム」や「エコロジカルチェーン」を通じ、食物連鎖や生き物同士のつながりを楽しく学びました。

チームごとに「生き物同士のつながり」を見える化するアクティビティがスタート。
みんなに配られたカードを元に、関係を線で結んでいきます。

久保田先生が三浦半島の自然環境を俯瞰的に解説。具体例として「アマモ場」が紹介されました。
森が雨水を蓄え、きれいな水や栄養を川へ安定供給することで海底の砂浜にアマモ場が成立し、小エビなど多様な生物が育まれる。逆に森の土壌や化学物質で汚染された水が流失すると、濁りや堆積で海草が枯れ、砂浜や海の生態系に悪影響が出る。こうした「森と海の連環」が分かりやすく説明しました。

最後に久保田先生は「人間は自然の頂点ではなく、その一部」と語りかけました。かつて薪を採る場所だったみうらの森林が、長期的な保全管理によって豊かな森林へと再生されてきた歴史にも触れ「この森林を未来につないでいくのは、今日ここにいるみなさん一人ひとりです」とメッセージを送り、「森が育む海の恵み」をテーマとした生物多様性や森と海のつながりのワークショップが終了しました。
とても充実した内容で、山や海、自然や植物・動物たちの知識が一気に増えたような気がしますね!
後半は、子どもたちお待ちかねの久里浜工場見学となりました。
久里浜工場で"鉄道の仕組み"と"エコ"を学ぶ
はじめに三択クイズで工場の役割とスケールを学習。京急の在籍車両数は

クイズでココロをつかみながら、車両のことなら詳しく講義ができる車両部の皆さんが講師となって、電車がなぜエコなのかを分かりやすく説明していきました。

電車はなぜエコなのか? 佐川さんの解説に子どもたちも納得
京急電鉄 鉄道本部 車両部 管理課 佐川 太一さんが登場し、「電車の仕組みと環境について」をテーマに講義を行いました。
佐川さんはまず、電車が持つ省エネ性の理由を分かりやすく説明しました。
・摩擦が小さい:車輪とレールの接点はわずかで、転がり抵抗が小さいため、加速後は電力を使わずに惰行で走行できる
・大量輸送が可能:8両編成で約1,000人を一度に運べるため、一人あたりのエネルギー消費が自動車より格段に少ない
・回生ブレーキの仕組み:ブレーキをかけるとモーターが発電機となり、架線へ電気を戻す。この電力を別の電車が利用できるため、エネルギーの無駄が少ない
・CO 排出量の少なさ:1人が1km移動する際に排出される二酸化炭素(CO )は、自動車の約7分の1。さらに電気駆動のため、燃焼による直接排出は発生しない

迫力ある設備と作業現場
座学のあとは工場内を班ごとに見学。久里浜工場は、敷地面積は約9万7,000m 。
サッカーコート約14面分、東京ドーム2個分に相当する広さを誇るという説明を聞いてから見学する工場は本当に広い!




およそ1時間かけて工場内を見学し、充実した京急みうらしぜんアカデミー2025 DAY2が終了しました。
みうらの森林で"五感の観察"を通じて森と海のつながりを学び、久里浜工場で鉄道のエコな仕組みをクイズと実物で体感。体験と学びの中で、親子で発見と理解が深まった1日となりました。

最終回(DAY3)10月5日(日)は「畑を学ぶプログラム」を実施。
子どもたちの探求はさらに広がっていきます。